［医療ルネサンス］人工心臓で生きる＜４＞病院同士が連携し術後ケア

投稿日 2024年4月25日 05:00:00 （医療総合）

自宅で訪問看護師の佐藤さん（右端）らと談笑する吉村さん（左）（宮崎県高千穂町で）

　宮崎県の最北端に位置し、神話の舞台として知られる高千穂町。吉村 順正（じゅんしょう） さん（６５）は、この山あいの地で４００年以上続く 正念寺（しょうねんじ） の住職だ。

　吉村さんは２０２３年２月、風邪をこじらせ、心機能が急激に悪化する「劇症型心筋炎」に陥った。ヘリコプターで九州大病院（福岡市東区）に救急搬送され集中治療を受けた。改善せず、命をつなぐ最後の手段として補助人工心臓を植え込む手術を決めた。

　同年５月の手術後、しばらくして熊本大病院（熊本市中央区）に転院。まひの残った右手や心肺機能のリハビリを続けた。８月には自宅に戻れた。

　「病院同士の連携がうまくいっているおかげで、住み慣れた場所で安心して暮らせる」と感謝する。

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